その通りに出来ないとしても「計画を立てる」べき?

「計画など立てても、その通りに行くはずがない。だから、計画を立てるなど無駄ではないか」という人は少なくありません。

しかしこれは、「計画」の本当の意味を知らない人の意見であると言えます。

本来、計画というのはその通りに行かなくてもよいのです。計画は、目標に対する物差しを意味するからです。

つまり、現実と目標がずれているときに、それがどのくらいずれているかを知るために「計画」があるのです。

目標に対して遅れているとした場合、もし「計画」がなかったら、どれくらい遅れているのかがわかりません。

また、突発的な緊急事項が発生した時、「計画」がなければ、どのように対応したらよいのかもわかりません。

もし計画がなかったら、モグラたたき的な対応しか出来なくなってしまうのです。

「計画」があることによって、現実と目標との差がはっきりし、遅れを取り戻すための方策も考えやすいですし、緊急事項が発生しても優先順位を付けられるようになります。

では、例えば企業の発展を「計画」できるのでしょうか。

それを可視化する一つの方法が、「特許出願戦略」であり、その方程式は「方向性×量」で表すことができます。

自社の出願特許のうち、30%についてしっかりとした計画を立てるようにお勧めします。

この「30%」という数字は、非常に面白い意味を持ちます。

人でも商品でも、一つのグループの中で本当に重要と思われるのは、20%がせいぜいです。しかし、初めから20%に絞り込んで計画を立てようとすると、どうしても漏れが出てしまいます。

人が物事を処理するとき、全体の30%ぐらいに対しては、注意力が十分に行き届きます。それでも、実際に30%に絞り込むのはかなり大変です。

70%を捨てる勇気がなければならないからです。

重要な30%に絞り込んだら、この30%のテーマを掘り下げて、出願件数を増やすという目標を持つと良いでしょう。

時々、大手企業の知的財産部門に見られますが、特許の目標出願件数を「前年対比何%増」のような決め方をしてしまいます。

前年との単純な比較の中で出願件数の目標を定めると、自社の差別化領域を確保しようという思想がないので、戦略性が無くなってしまうのです。

だからこそ、テーマを30%に絞り込んだ中で出願件数の目標・計画を立てる必要があるのです。

ここでは企業と特許出願という観点で「計画」の重要性について述べていますが、個人のスキルアップ、家庭の生活向上、チームや団体の進歩という観点でも、同様の理屈が通用すると思います。

 

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