創造力を発揮できるのは素晴らしいことです。でも、誰もが当然にできるものではありません。自身の訓練が必要です。
訓練するにあたって、創造力を発揮できる人のイメージをはっきりさせておくと便利です。
創造的人間に共通する項目を探り、そこから自身の目指すべきところを明確にしてみましょう。
人の話をよく聞く人
会話の最中に、相手の話を遮って、相手の話に上乗せするような会話をする人がいます。
そのような人は、じっくり考えるという訓練がなされていないので、創造力がなかなか身に付きません。
人の話をよく聞く人は、会話の内容を確かめながら、頭の中が高速回転しています。常日頃から創造力を発揮し続けている人です。
前向きにモノゴトをとらえられる人
創造力は、精神状態が後ろ向きの時にはほとんど発揮されません。
創造力を豊かにするためには、いつも楽天的で、何とかなると、前向きに考えられる人でなければなりません。
決断が速い人
モノゴトをなかなか決められない人は、推進力が出ません。推進力が弱ければ、創造力が発揮されにくくなります。
決断が遅いと、行動に移すタイミングも遅れてしまいます。
非線形思考ができる人
線形思考とは、例えば「貧乏よりも金持ちの方が生活は豊かだ。生活が豊かだから幸せだ」といった考え方です。
これに対して、非線形思考とは、「貧乏よりも金持ちの方が生活は豊かだ。生活が豊かだからと言って幸せとは限らない。幸せは、家族のきずなや仕事、友達などによってもたらされる『心』の豊かさが必要だ。『心』の豊かさだけでも幸せが得られる。となると幸せは、お金だけでもたらされるものではない」といった考え方です。
線形思考とは、例えば過去の経験値などを前提にし、その前提を変えずに、論理を展開していく考え方です。
これに対して、非線形思考とは、その前提をいろいろ変えていきながら、結論を導くやり方です。
線形思考も大切です。しかし、線形思考は誰でもできます。
非線形思考は、自分で訓練しなければできません。創造力を発揮するためには、非線形思考が必要です。
非まじめ思考ができる人
非まじめとは、不まじめとは違います。
周りの人がバカ扱いするようなことでも、真剣に考えるような発想法です。
自分がこれらの5つの特徴を持っているかどうか、また、持てるように訓練するかが、創造的な人間として成長できるか否かの分かれ道でしょう。