意図して発明を生み出す

グローバル化された企業間競争を勝ち抜き、会社を利益誘導するためには、
従来の特許実務のやり方を変える必要があります。

従来の特許実務とは、発明が生まれてから、新規性などの特許要件を調査し、
特許が取れそうなときに、特許出願するやり方です。
このやり方では、会社の将来を決める大切な発明が、
発明者の個人的な発明能力に左右されてしまい、
会社の意図が反映されにくくなります。

企業間競争は、会社が一丸となって立ち向かわなければ、とても勝ち抜けません。
それにもかかわらず、発明者の個人的な発明能力に依存しなければならないような
知的財産戦略では競争に勝てるはずがありません。

日本は、力任せに物を生産していればいいという時代は通り抜けました。
これからは、会社のビジネスプランを先に考え、
そのプランの中で、特許の活用についてのストーリーをあらかじめ描くべきです。
そして、ビジネスプランを実現するために、意図的に発明を生み出していくべきです。

発明を意図的に生み出すというと、奇異に感じるかもしれませんが、
技術者が発明をする過程を考えればそれほど驚くべきことではありません。

技術者が発明をするときには、必ず何らかの動機があります。
例えば、会社の技術テーマ探索会議が動機になったり、
お客からのクレームが動機になったりします。

発明をする動機は千差万別ですが、動機なくして発明はあり得ません。
したがって、意図して発明を生み出すためには、
ビジネスプランに基づいて、会社が戦略的な製品のあるべき姿を描き、
その中で解決すべき戦略的な課題あらかじめ決め、
技術者には、先着的な課題ごとに技術テーマを設定して、
発明の動機を積極的に与えなければなりません。

このときの知的財産戦略は、発明を意図的に生み出すストーリー作りからスタートです。

 

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