技術者にお会いすると、自分の専門分野にやたらにこだわる人がいます。
このような人は、ほとんどの場合、専門分野を盾にして、いつも逃げの姿勢に終始しています。
要するに、専門外を理由にして、できないと言っているに過ぎません。
しかし、優秀な技術者は、専門とはかけ離れたとんでもない技術にも興味を示します。
この姿勢は、技術者を大きく成長させるとともに、柔軟な発想をするときにも役立ちます。
私も、弁理士として、いろいろな技術分野にかかわってきました。
いろいろな技術分野にかかわっていると、発明のポイントをとらえるのに柔軟な発想が可能になります。
専門外にも積極的に興味を示す技術者は、自分で自分の壁を取り払い、さらに大きく飛躍しているように思います。
これは、技術者だけに当てはまることではありません。
何かにつけて、自分の専門とは違うことを理由に、仕事を拒否する人がいます。
こういう人は、自分の専門に関しても、それほど勉強していないことが多いようです。
自分の専門は大切にすべきものです。
しかし、それにとらわれると、進歩が阻害されます。