お客様と事務所で相談を終えた後の会話です。
嶋:そういえば、この前の特許出願を製品化する過程で、何か新しい工夫はされましたか。
A:実は、用途に応じて何種類か考えましたが、特に工夫したことはないですよ。来月配布を予定している新商品のカタログをもっているので、お見せしましょうか。
嶋:ぜひ、見せて下さい。
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嶋:えっ、これは前に出願したものとは違いますね。これは特許になるかもしれませんよ。
A:こんなものが特許になりますか。
嶋:ちょっとした工夫であっても、発明のとらえ方次第では特許になる可能性があります。
A:もしも、これが特許になれば、市場でものすごく有利になります。ぜひ、特許出願をお願いします。
後日談ですが、Aさんの出願は、結果的に早期審査のもとで特許となりました。そして、経営的にも大きく貢献しているそうです。
ちょっとしたことを「ちょっとしたこと」で終わらせていたら、市場で役に立つ特許ネタを捨てていたことになります。
世間話でも良いので特許事務所に相談にいらしてください。ひょんなことから会社の収益につながる特許ネタが見つかるかもしれません。