「多数決」の最大の欠点とは

何かを決めようとしたとき、全員の賛成を求めることがあります。

しかし、必ずしも「全員賛成」が最善とは限りません。

もちろん決定事項にもよるところですが、経営の中でも特に生き残りをかけるような事項に関しては、全員の賛成はかえって弊害になることもあります。

YKKの創業者である吉田忠雄さんは、「取締役会で全員賛成したことはやらない」と言っています。「取締役全員が賛成するということは他の会社でも当然考えていることだから」というのがその理由です。

また、多くの人は、責任を負ったりリスクを負ったりするのを嫌がります。たとえ現状の危機を救うために必要なことでも、責任やリスクを伴うものには自分の手を染めるのを嫌がります。

そのために、無難な方向に賛成しがちになるんです。

一方、現在のように価値観が多様化した社会では、すべての人の利益になるようなことはほとんど無いと言ってもよいでしょう。

マスコミが、よく政治的な決定に対して、街の人の声を報道することがあります。

そして、キャスターはもっともらしく、庶民の声を汲んだ政策決定をしてほしいと言います。

しかし、テーマが大きくなればなるほど、全員の声を汲んでいては政治決定はできません。むしろ、先見性があり、リーダーシップがある一人の意思決定が重要になります。

多数決が絶対と考える最大の欠点は、ここにあります。

全員の賛成がなくてもよい事項について求められているのは、どれが本当に良いのかを見分ける能力です。

何でもかんでも多数の意見という風潮から、少し離れてみませんか。

 

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  1. 2019.05.8

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