人は、頭の中で言葉を使ってものごとを考えます。
もし、頭の中に言葉がなければ、それはボーッとしている状況です。
創造的な思考をめぐらせているときにも、頭の中には言葉が行き交っています。
このとき、言葉の意味を決めつけたとたんに創造的な思考は停止します。
つまり、その時点で創造能力が発揮されなくなります。
例えば「重い」ということを想定してみてください。
自分の思い込みで「あっそう、重いのね」と決めつければ、もうそれ以上は「重い」について考えないはずです。
しかし、重いって何だろう。
ハカリで計れば、重さは数値で把握できます。
でも、感覚的には人によって全く違うはずです。
どんな人が、どのような状況の中で「重い」と感じるのだろうか。
「一言で重いと言っても、いろいろあるな」と気がつくと、創造能力がどんどん研ぎ澄まされます。
創造能力は、ものごとの意味を勝手に決めつけないところから始まります。